アメリカでは日本の製品に見せかけた偽物をたくさん見る事ができます。もちろん出処はあちこちのアジアの国たちです。 まあ、あの国は当然ながらそれ以外の国からもいろいろやってきている模様です。 さて、それらの国では「日本製」は高級なもしくは高品質なイメージがあるようで「パッケージに日本語らしきものを書いてイメージを高めよう」作戦を展開中の製品も数多く見受けられます。 それっぽく頑張っているものから、どうしてそうなっちゃったのという物まで種々様々ですが、日本語のややこしい文字システムがやはりネックになってしまっていることが多いですね。

まずはありがちな所謂「パクリ」です。「大崎のフィッシュ・スチック」はこの辺りで買えるカニカマの中では美味しい物だと思います。 それをフォート・リーの某アジア系スーパーに行った時に見かけたのが冒頭の写真の物です。

隣にある商品は大変よく似ていますね。これはPAFCOという会社が発売しているOceanKistというブランドのものですが、 日本のすぐ近隣の国(もしくは出身)の方が経営しているようです。これはよく見る某社のしゅりんぷ・すなっく以上かもしれません。 大崎さんがパクったという可能性もゼロではありませんが、割と最近見かけるようになった気がするのですが。 大崎さんの製品はかなり長いこと購入しているので(多分10年以上?)こちらが元祖かと。

 

次もパクリです。これは上の例と同じ系列のエジソンにある店舗で見かけました。

これは別の近隣国由来のようです。これは名前が間違っているのか、それともワザとやっているのやら。まあ「スタヅオ」ですから前者でしょう。 ちなみにこのサン・アロー・ブランドはあちこちで見かけるので、決して零細の所が日銭を稼ぐ他にやっているという訳ではないようです。 まあ、日本の会社ではないでしょう(なんと言っても「スタヅオ」ですから)。

これはパクリではありませんが日本製のふりをしているケースです。ざっと見るといいけれど、細かいところが残念です。かなり頑張っているのですが。
出自は不明ですが、すぐお隣の国で売るのを目的に作っているようです。 カナだけではなく、漢字も怪しい(簡字体と繁字体が混じっている)ので漢字を日常的に使う国ではないのは確かですが、それ以上は不明です。 ちなみに魚を焼くときに新聞で覆うのって、未だに日本でやっている人いるのでしょうか。 微かな記憶の晦冥の果てに、確かそんなことが大昔の日本であったような気がするのですが(四半世紀前には死滅していたはずです)。

これも日本製のふりをしているケースです。アジアのある国の方たちは濁音が半濁音になる傾向があるので、もしかすると本当にこんな名前なのかもしれません。

この辺からだんだん訳が判らなくなってきます。いずれもエセックス・カウンティーにあるアジア系のマーケットで発見されたものです。

ビスケットだそうです。

読めそうで読めない怪しげな日本語の他にも、"Vegetarian Beancurd"と書きつつ、すかさず"Vegetarian beef jerked"の攻撃、 英語としてはあってる(?)けれど表現的にちとまずいのでは?でも漢字では「牛肉乾」ですし、下の方には椎茸の絵が。 これは一体何なのでしょうか?英語では加工された豆腐を基にしたベジタリアン用の食べ物(豆腐ってベジタリアンでなかったら何入っているんですか?)とベジタリアン向けのビーフジャーキー(???)の可能性が、 漢字では牛の干し肉(でも椎茸の絵)、ベトナム語ではベジタリアン用の乾燥貝(翻訳ミス?)、最後のフランス語ではベジタリアン用の大豆製のチーズ代替品とあります。 肉ではないよ、ベジタリアンもオッケーだよというテーマは見えますがそれぞれの記述が一致しないため、なんなのかサッパリです。 突っ込みどころ満載のまさに狙っているとしか思えない商品です。買って食べてみるしか知る手はないようですが、とても怖くて買えません。 誰か勇気のある方がこの商品を発見したら、購入し試食の結果を教えてください。

 

幾つかの例を見ていると一つのパターンが浮かび上がってきます。これらのニセモノを企画した人たちにとって日本語のカタカナが鬼門だということです。 ここには写真はありませんが「ツ」と「シ」、「ソ」と「ン」は特に区別がつかないようです。あと、上の例の中で「れ」と「わ」、「わ」と「ね」が誤用されています。 「わね」「めぬ」は詳細に気を配らない人にとっては一緒なのかもしれません。 まあ、日本で売られている商品に書いてある英語も大層な物があるので、どっちもどっちなのかもしれませんが。

 

新情報です!

新パッケージ入りの"Beef Jerked"のあれを発見です。謎の「ビーフ・ジャーキーのようなもの」が新パッケージで発売中です(スパイシー風味も登場!)。"Beef Jerked"は自主規制したのか消えており、"Vegitarian Imitation Beef Jerky"というもっともな説明になっています。 主購買層であると思われる中華系の人々の使用する漢字では相変わらず「牛肉乾」ですが、正しい方向へ大きく前進しました(突っ込みどころが減ってちょっと残念)。 しかし、大丈夫、読めそうで読めない日本語はそのままですし、椎茸の絵もそのままです。 前回の写真と合わせて考えるに、乾燥した豆腐、もしくは湯葉を含むものに椎茸由来の旨み成分をテリヤキ風にして染み込ませたものではないでしょうか? でも、やっぱり怖くて買えません。誰か試して教えてください。



ニセモノではないですが、もう一つ新しいものを発見!これは...

「厳選された天然原料を使っております。人気の自然味良品!」とありますが、まず、ここはオール・クリアです。 「即時熱湯、2分OK!四人分5回です」は漢字で4人分、数字で5回と統一性に欠けますが、近年、これくらいの事は当然のように見受けられますのでクリアです。 「田舎の味・わかめ」も完璧です。ここまでパーフェクト!さあ、最後の関門の右端の商品の説明ですが...

なんとやってしまいました、大変なエラーです。せっかくここまでほぼパーフェクトに日本製のふりをしてきたのに、ここでまさかの、まさかの事態です。

天然生嫩葉海帯芽です...なんですかそれ一体?嫩葉とは「新芽の葉、わかば」とあります。「海帯」は中国語で昆布のことのようですが、昆布の若い芽≠わかめです。 嫩葉(どんよう)などという言葉は現代の日本では使用されませんし、漢字自体JISの第一水準にはまず入っていないし第二水準でもないでしょう。 という訳で、大変頑張ったのに、商品名で馬脚を現してしまった残念なケースになってしまいました。 よく見ると宝船に漁師が胡座かいてるではないですか。おまけに生かよ!

失礼致しました。

ここで、よく見てみるとわかめと思われる物の他にいろいろ日本人にはない発想のものが入っていることがわかります。まず、赤い人参と思われるもの。白い大根かジャガイモか何か。そして、コーン・カーネル。 これは日本人には思いつかない意外なもの同士のコラボ、新たな発見です。コーンの入った味噌汁は、最近出くわしたピーナッツの入ったスシ・ロールほどではありませんが斬新です。 日本人にはない素材への目の向け方が新しい解釈につながっているのでしょう。でも、そんな味噌汁飲みたくない。

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