はじめに

ペドラーズ・ビレッジはUS202沿いにある観光スポットです。I-78を西へ向かいI-287を南下した後、ブリッジ・ウォーターでUS202に乗り換え更に西へと向かいます。 デラウェア・リバーを越えて少々行ったところにペドラーズ・ビレッジはあります。 Japan Center of NJからですと、I-95とI-78で1時間半ほどのところです。


ペンシルベニアには小さな町が、街を挙げての観光地化を行っているところがたくさんあります、 どこも、宿をとって数日観光をするような場所ではなく、ジャージアンなどが週末にふらっとやってきて数時間過ごしてゆくという感じのスポットです。 古くからは、ニューヨーカーが週末を過ごしに行っていたタリータウンなどの例がありますが、高速道路の普及や自動車での移動が当たり前になってからは、 そんなコンセプトで軽く観光地を目指すところが増えたのでしょうか。

ペドラーズ・ビレッジはそんな街の中では多分、最古参に入るのではないでしょうか。 デラウェア・リバーを越えて割とすぐの場所に、小さな宿と十数軒ほどの観光客相手のバラエティー・ショップを備えた観光スポットとして建立され、かれこれ半世紀以上の歴史を誇ります。 それほど広いわけではありませんが、美しく手入れの行き届いたガーデンを中心に敷地内には数多くの店舗が散在します。 普通のブティックからクラフト・ショップや専門店に至るまで幅広く取り揃えられた店舗が並び、季節に応じて様々なイベントが開催されます。 隣には小規模ながらアウトレットも付随しており、US202沿いには別のアウトレットもありますから、日帰りの観光には最適のスポットです。 ノース・ジャージーからは決して近くはありませんが、車で1時間半ほどの小旅行は満足のいくものとなるでしょう(お金は貰っていません、本当にお勧めです)。

日本に帰るときのお土産を探しているときや、人へのギフトを探しているときには大変重宝する場所です。 小物を置いている店が多く、多少値は張るけれど見てくれがいいとか味があるものが置いてある店がたくさんあります。 もちろんボッタクリもあるので、品物と値段をよく見比べる必要があるのはどこの観光スポットでも同じです。 買い物だけではなく、この辺りまで来るとオーチャードなどが近隣に点在しているので、買い物に飽きたら果物狩りに乗り換えることもできます。 近隣のニュー・ホープやランバートビルもいわゆる週末観光地なので、その街をふらっと歩いてみるのもいいものです。 ニュー・ホープでは「汽車」に乗れますから、お子様連れも楽しめること間違いありません(乗ったことはありません)。

てなわけで、本題です。

ペドラーズ・ビレッジの観光案内

ペドラーズ・ビレッジの案内板です。オフィシャルにペドラーズ・ビレッジに含まれている店だけを表示していますが、近辺にも同様な店が展開しています。 買い物と食事をしながら1日過ごせる程度の店舗数はありますが、お年を召したお客様が多いせいかブティックには「旦那椅子」が設置されているところが多く大変助かります。 買い物をする女性はまったく疲れるということがないように見えますが、それに付随するパートナーはいささか疲れている方が多いように見受けられるのはどこでも一緒です。 「ねえ、あなた、今日はXXに行きたいわ。」と言われたときにXXには椅子が置いてある店が多いという認識があると、彼女の運転手さんも「げっ」が「しょうがないか」に変わります。 椅子に座ってスマフォでゲーム、エンドレスの買い物のお供も少しは耐えられるものに変わります。 もとい、店舗数も豊富でなかには「お父さんの店」もありますから、皆さんで楽しめること間違いありません。

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[写真左上]
小物が多く置いてある店ですが、Paper Chaseの名の通りに紙製品がメインのようです。他では買えないレア・アイテムの'Elephant poopoo paper'が売られています。
[Update] 最近再訪したところ、'Elephant poopoo paper'は見当たらなくなっていました。お土産用のレア・アイテムが失われてしまいました。なんとも残念なことです。
[写真左下]
ここも小物の店です。最近までピンクの服を着たでっかいおばーちゃんの人形があったのですが、経営者が変わったらしく、模様替えと同時にいなくなってしまいました。 惜しい人を亡くしたものです。
[写真右上]
帽子屋(手前)と小物屋(奥)。帽子屋は帽子だけ売っているわけではありません。他の物ももちろん沢山あります。 最近の人はあまり帽子を被らなくなったので(当社比)、それだけでは商売上がったりです。でも、この店はエアコンの効きが良く、冷風が強く当たるスポットがあります。 暑がりのお父さんが夏の日に逃げ込める良いお店です。当然ながら椅子もあります。
[Update] 最近経営者が変わったそうで(25年勤めあげ引退されたそうです)大幅な模様替えが行われていましたが、冷風スポットと椅子は健在でした。やったね!
[写真右下]
動物ものと一般の小物の店です。動物ものの店は犬アイテムが多いです。猫好きの人には少しがっかりです。もう一軒はあまり覚えてません。

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[写真左上]
もちろん普通のブティックもあります。 当然ながら、この店にも旦那椅子は完備されていますが、いつも疲れたおじさん/おじいさんが占拠しており、Brookstoneのあんま椅子並みに空きが回ってきません。
[写真左下]
もう一つ普通のブティックです。旦那椅子完備、おまけに雑誌付きです。スマフォのバッテリーが切れそうになったら、ここで雑誌を読みましょう。
[写真右上]
お父さん用の店です。女の人はあまり入ってきません。 ゲーム(ボードゲームなどの懐かしい系)やベースボール・カード、模型の船など、女性が見るとただひたすら謎の、無価値な物体が陳列される奇矯な店です。 大人の男の店なので、椅子はありません。きっちりと立って鑑賞、もとい、購入準備のための観察を行ってください。 (注記:最近行ったら店のほとんどが衣料に変わってしまっていました。オヂサン達は暇はあっても金はないようです。ここでも、また、惜しい方を亡くしたようです)
[写真右下]
普通のおもちゃ屋です。でも、最新のゲームなどは置いてありません。ひたすらアナログな物ばかりです。 知恵の輪は破壊して外す物ではありません。力任せに外せないように、こちらの知恵の輪はチェーンのように太い金属でできています。 知恵を使って外そうという本来の意図が、曲解されることが多いということが容易に推測できます。 日本のあの優雅な知恵の輪は、この国では存在し得ないのです。

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レストランです。腹が減った人々は得てして怒りっぽくなり、ゆっくりと買い物をしてくれません。 怒りっぽくなった人たちの間で勃発しがちな騒乱を未然に防ぐ目的でも、人が集まるところには食事処は欠かせません。 入ったことがないので値段などはわかりかねますが、どこもいつもいっぱいですし、アメリカ人たちによると「おいしい」とのことです。 他にもカフェなどもあり、お腹の具合または懐の具合によっていろいろなチョイスがあります。 敷地を出てすぐのRT202沿いにはデイリー・クイーン(DQになってしまっているかも)やサブウェーもあります。貧乏人はこちらへどうぞ。 (追記:貧乏人がサブウェーに行こうとすると、何か訳のわからないレストランに変わってしまっていました。貧乏人は歓迎されていない模様です。)

右下はアイス屋で、まあよくあるやつですが、夏の最中には行列ができます。 ホットドックやプレッツェルなどもあるという看板がかかっているのですが、中に入るとそんな物は全く見当たりません。 冬用の準備かと思いきや、冬になると商売上がったりで店を閉じてしまったりします。 無い物をあるという宣伝はいけません。期待したお客さんを失望させてしまいます、反省してください。

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ガーデンです。この場所は、基本的に中央にあるガーデンを店舗が取り囲む形になっていますが、 平地ではなく多少の高低差がある土地をうまく利用して立体的な景観を作り出し、ヨーロッパ風のただの平坦な「庭園」ではなく割と東洋的な、自然を感じさせる作りになっています。 左上は低い部分を概観したところ。左下は、庭園の中央に位置する池ですが、日本庭園を思わせるような仕上げになっています。 右上はその池に注ぐ清瀬です。高低を利用しているので渓流っぽい割と早い流れになっており、大きな雨の後などにはメンテが必要であると思われますが、いつも綺麗になっています。 右下はあずまやの脇に鎮座し、落ちていたどんぐりか何かを一生懸命食べているリスです。可愛いのですが、ウチの庭には来るなと思います。 熟れる寸前のイチゴやトマト、芽が出たばかりのダイズの苗(一つ二つではなく幾十個単位で)をほじくり返された挙句に食べられると殺意がわきます。 レンガの上に綺麗にトマトの皮をむいて置いていってくれるのは、もう、言葉がありません。

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さあ、ガーデンでの休憩の後は最後の店回りです。

[写真左上]
ソープ・オペラだそうです。石鹸屋でした(外から見ただけ)。 奇を衒った名前は目にはつきますが、中身がそれにマッチしないと逆に失望感を与えることとなります。 「ソープ・オペラ」という名前をつけたのなら、店内もそのコンセプトに合わせたものとせねば名前ばかり浮き上がってしまいます。 中を覗いて「なんだ、ただの石鹸屋じゃねーか」で終わってしまいます、折角中を覗いてくれたのに。でも、石鹸が欲しい人にはそれでいいのでしょう。潰れずにしばらく存在しています。
[写真左下]
Pine Wreath & Candle, Ltd. 一点主義でこだわりの店です。本当に「一年中」、クリスマス用品を売っています。 よくある季節によって売り物を変えるのではなく、一年中リ−スとクリスマス・グッズ(二階)と蝋燭(一階)、他にちょっとした小物を売っています。 看板に偽りなしで、いつでもそのままです。ベッド・バスにクリスマス直後に行き整理品を買い漁る某には不要の店ですが、15年以上存在するので皆さんちゃんと買い物しているようです。 別に頑固オヤジがやっている店のようにも見受けられません。商品の入れ替えが面倒なだけかもしれません。
[写真右上]
ソープ・オペラと対照的な店です。名前はいたってシンプル、その名の通りの店です。看板に偽り無しというやつです。 その名も"Knobs N Knockers"。そしてその名の通りにドア・ノブとドア・ノッカーを主に取り扱っています。
[写真右下]
証拠写真です。きっちりとドアノブ売ってます。この店かれこれ15年くらい前からありますが、どういう人たちがこの店の経営を支えているのでしょうか。 遥々フィリーから月一でドア・ノッカーを買いに来る客とか、毎週ドア・ノブが壊れるのでダースでまとめ買いする客とかがいるのでしょうか。 普通の人は、たぶん、一生に一回かせいぜい二回ぐらいしかドア・ノブとドア・ノッカーの専門店にはいかないと思われます。 しかも、こんな観光地にある店です、ラザフォードにあるホーム・デポのようにコントラクターが仕入れにわらわら集まってくるとも思えません。 隣にある小さなアウトレットの方は、ガラガラなんですが、入り口にあるコーチ以外はどんどんなくなってしまい、ゴースト・モールになっています。 本来そんなものなんです。この店が存在できる、潰れもせずにそんなに長く続く要因が見えないのです。 あるんだから仕方ないのですが、不思議です。アメリカ人はきっとドア・ノブとノッカーが大好きなのでしょう。

ニューホープの観光案内

ニュー・ホープはペドラーズ・ビレッジから車で数分のデラウェア・リバー沿いの町です。 小さな町で川沿いの狭い土地に、基本的には一本道沿いの市街地があります。市街地と言えば聞こえがいいですが、河川段丘の底にへばりついた小さな集落といった方が良いくらいです。 この町は特に何があるわけではないのですが、観光地化しており季節柄がいい時には唯一の通りに人がごった返します。 何が良いかと言われたら特に何にもないのですが、なんとなく寄ってしまうのはなぜでしょうか。人が集まっているところを見ると、皆そのように思っているのではないでしょうか。 小さな町で店もそんなにありません。唯一の「特別」かもしれないものといえば、「汽車」が運行されていることくらいです。 デラウェア・リバー沿いをゆったりと走る観光列車、残念ながら蒸気機関車ではありませんが、電化されていないのでディーゼルの「汽車」が運行されているようです(走っているのは踏切で待たされた時に一回見たのみ、高いので乗ったことはない)。 季節が良い時に、ゆっくりと走る列車に乗ってポーッとデラウェア・リバーを見るのも良いかもしれませんが、我が家の家計ではその運賃はジャスティファイできません。どうせなら角のそれっぽくないラップ・ダンキン(Wrap専門のダンキン!)でご飯を食べます。 家族連れで列車に乗っている方々が羨ましいです。<追記>なんと、ラップ・ダンキンが普通のダンキンになってしまっていました。まあ、自己のアイデンティティーを否定していたわけですから、ゲシュタルト崩壊を起こしたのかもしれません。

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貧乏くさいことはさておき、対岸のランバートビルはもう少し大きな町で観光資源もまだそれなりに多く、そこまで歩いて川を渡って行ける(渡って来れる)ので次に紹介するランバートビルとセットで保っているのでしょうか。

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[写真左上]
ニュー・ホープの街並み。唯一の大きな通りの様子です。小綺麗なちょっと洒落た店が並びますが、それほど数は多くありません。
[写真左下]
メインストリートの交差点。ランバートビルに渡る橋に向かっての眺めです。ちょっとショボいです。
[写真右上]
デラウェア・リバーを渡る橋です。歩いて渡ることもでき、ランバートビルとの間を行き交う人々の姿が見受けられます。
[写真右下]
アイリッシュ・パブです。飲み物はギネスとアイリッシュ・ウイスキーしかありません、たぶん(入ったことはありません)。 昼間っから真っ赤な顔をして、外にタバコを吸いに出てきている人々が時折見受けられます。 煙いのですが、町から離れるのには(パーキングは路上ですが、季節が良いと近場にはなかなか見つかりません)この前を通るしかありません。 どちらかといえば、バーを喫煙可にして外を禁煙にするべきです(嫌煙家ではありません、あしからず)。

ここの交差点の角には非常にユニークな店があったのですが、この写真を撮った時にはただのウェディング・ドレス屋になってしまっていました。 50年代、60年代などの古いもの(古着、レコード、おもちゃから一体なんだかわからないもの)が雑多に並んだ店でした。 大変貴重な、他には無いユニークな店だったのですが、惜しい方を亡くしました。大変残念です。 しかし、この街もまだまだ捨てたものではありません。その脇には、こんな場所もありました(みんなこっち見てるし、うなだれた女性とバービー?付きの裸体のアジア系の少年がちょっと怖い)。 ちょっと前の写真なので、ユニークさ繋がりで鑑みて、亡くなられたお店とリンクしており綺麗になってしまっている気がします。 今度行ったら見に行ってみようかと思いますが、有ったかどうか報告は特にしません。

 長くなったので、ランバートビルは端折ります。大したことはありませんが、興味があったら寄ってみてください。 ニュー・ホープと違ってちゃんとした街です。通りもたくさんあるし、教会だって幾つかあります。 元の鉄道駅を利用したレストランやらなんやらもあります。洒落た店も沢山あります。 夏にはサマー・オーケストラが編成されて、素敵なコンサート・シリーズを開催するという噂もあります。 近くには怪しさ爆発のフリー・マーケットもあります。そのうちこの怪しげなマーケットも紹介したいと思います。

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